【ギア考察】mont-bell(モンベル)のアウトドア用茶器「野点セット」で手軽に最高の和みを【カジュアル茶道】
アウトドア歴=茶道歴=約30年で裏千家流師範の嫁はんが、今回は少し変わったギア考察をしてみたいと思います。
私の夢は、もっと茶道の入口の敷居を下げて、多くの人が気軽に楽しめる文化にすること!
(少々大げさですが、これくらいの気持ちですw)
皆さん、日本の茶道は世界中にある茶道と比べても超カッコイイんです!
オシャレ・スタイリッシュでスマートな文化なんです!😊
そこに素晴らしい商品を提供してくれたモンベルさんに敬意を込めて
今回はあくまでアウトドア目線でカジュアルに、「野点(のだて)セット」についてレビューしてみたいと思います。
野点セットの商品情報と共に、10年程使ってみての使用感等お伝えします。
【ギア考察】mont-bell(モンベル)のアウトドア用茶器「野点セット」で手軽に最高の和みを【カジュアル茶道】
まず野点(のだて)とは、御点前(おてまえ)を野外ですることを言います。アウトドア茶道です。
お花見やお月見で、外に赤い毛氈(もうせん)を敷いてお茶を飲んでいるのを見たことないでしょうか。そんなイメージが野点です。
ちなみに御点前とは、茶道のお稽古でしている、道具の扱い方からお茶のたて方・道具の片付け方等の一連の所作のことです。
こう聞くとやっぱり何だか敷居が高そう・・・と思うかもしれませんが、モンベルさんが出している野点セットは登山用で、
「いつでもどこでも誰とでも楽しんでね!」
といった肩を張らない道具なのです。
従来から下記のような野点セットというものはあるのですが、
勿論登山用に作られているものではないので、陶器の茶碗を持ち運ぶのは重いですし、それぞれの道具の取り扱いにも気を付けなければなりません。
ではモンベルさんの野点セットの商品情報から見ていきたいと思います。
商品情報
コンパクトな携帯用野点セットです。
茶せん、茶杓、いずれも携帯性を重視してサイズを小さくした特別仕様。
茶碗はメラミン製で割れにくく、アウトドアに最適です。
巾着の底部と側面には緩衝材としてスポンジを入れてあります。
仕様
【素材】
(ケース)420デニール・ナイロン・ドビー[ウレタン・コーティング]
(茶碗)メラミン樹脂100%
【総重量】305g
【カラー】ピュアインディゴ×レッドブリック(PI/RB)、タン×インディゴ(TN/ID)
【構成】茶せん、茶杓、茶碗、茶巾、盆2枚、棗(なつめ)
以上は公式HPより引用
各小物のレビュー
次に一つ一つの道具について見ていきたいと思います。
※茶巾のレビューは今回省きます。
茶筅(ちゃせん)
お茶をたてる道具です。年月を経ていますので少し穂先が閉じていますが・・・
本来はこのような形をしておりますw
付属の茶せんは普通の茶道で使うものよりも小さく、付属の茶せんケースに入るサイズとなっています。
ですので買い替えはモンベル公式のものが無難かと思います。
小さい故に、抹茶も点て(たて)にくいですw
裏千家では細かい泡でクリーミーな点て方が良しとされていますので、綺麗に点てようと思うと中々難しいです。
しかし細かいことを気にしなければ全然OKかと思います😊
きちんと天然素材の竹でできていますので、しっかり乾燥させてから片付けて下さいね。
使用頻度は低いのですが、乾燥剤が入っていたおかげか10年経ってもカビは生えていません。まだまだ使えそうですね。
フタを閉じると少し穂先に当たるのが気になります。
カチッと閉まるタイプのフタではありませんので、そのまま茶筅の巾着に押し込みます。
茶筅の巾着は外れないように本体の収納袋の紐に通してあります。
茶杓(ちゃしゃく)
こちらの茶杓(ちゃしゃく)は抹茶をすくうための道具です。
きちんとケースがついており衛生面も考えられています。
中でばらけないよう蓋を留めるゴム紐がついています。道具も傷つきにくいですね。
こちらも天然素材ですのでしっかり乾燥させて片付けてください。
茶碗
こちらの茶碗はモンベルさんならではの製品になっていると思います。
材質がメラミン樹脂ということで、持ち運びの際少々手荒く扱っても割れないようになっています。そして軽いです。まさに登山用茶器です!
陶器で飲む抹茶に慣れている方は少し触感がツルツルしていて口当たりに違和感があるかもしれません。あと抹茶点てにくいです。
質感も勿論メラミン素材そのものです。
シンプルな柄なので良いですね。
安っぽく感じるかもしれませんが機能的にはOKですね。
盆
本来茶道でこの取り合わせの盆は使うことがないと思います。(私の知る限りでは)
黒い方の盆には茶碗を置き、赤い方の盆には茶筅・棗(なつめ)・茶杓・茶巾を置きます。
赤い方の盆に付いている突起は茶筅を置く所で、倒れないように付いています。
こちらもアウトドアの場面で、不安定なレジャーシートの上での御点前を想定してのものかと思われます。
ある程度平らな場所であれば、嵩張らず安定した面でお茶を点てることができるので便利です。
棗(なつめ)
本来の棗にはこのようなゴムや中蓋はついていません。
この2つが付いていることで抹茶が中でこぼれることはありません。
8分目程まで入れて大体4,5人くらいの分量の抹茶が入ります。
持っていく前に抹茶は茶こしなどで濾しておくとダマになりませんよ。
材質はプラスチックでしょうか・・・落として割れてしまったので接着剤で修理して使っています。
乱暴に扱わなければ壊れることはないと思います😓
巾着(ケース)
底と側面に軽くクッションが入っています。
防水性が高く丈夫で、今でも劣化やほつれはありません。
茶碗・棗・茶巾・茶杓・盆2枚を収納できます。
茶筅は付属の専用巾着に収納できます。
全て収納してこのコンパクトさであれば野点セットとしては中々よく出来ていると思います。
登山道具の1つとしては少々嵩張りますが・・・😓
荷物に余裕のある時は是非持って行ってみて下さい。
登山だけでなくピクニックやキャンプに持っていくのも良さそうです。
以上、mont-bell(モンベル)のアウトドア用茶器「野点セット」についてのレビューでした。
外で自然を楽しみながらお抹茶を飲むのは中々に気持ちがいいですよ。
お団子を持って花見や月見はいかがですか?
カジュアル茶道シリーズ、気が向けばまた記事にしたいと思います😊